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萌えないと生きていけません。

2009
11/13
*Fri*
ボカロページを新設したくてうずうずしてます。やっちゃうかもしれない。ぽりんずで。(ぽりんず=がくぽ×リン)
好きなボカロ曲とかペタペタとブログに貼り付けたい。
ブログもう一個借りてこようかなとか思うんだが・・・。同じとこから借りたブログをサイト内に一緒に並べてたらさすがにまずいかな。利用規約的に。だってFC2が一番好きなんだ・・・。







来週書くとか言って結局書いた・・・。土九ネタ。
なんかもう同じような展開を何度も書いたような気がするんだが。

推敲するとか言って下げておきながら、結局まるっきりそのままなんですが置いておきます。
改装とかリンク整理とかバトン回答(やりたい)とか何もまだしてないよーー。
更新するよりブログに置いておく方が楽なので、どうかこれで勘弁してください!
ダイヤモンドバキューム感想とかも書いてないけど勘弁してください。全部語ると長い気がして語りだせずにいる。
SSとか久しぶりなんでかなり恥ずかしい。





店内に一足踏み入れると、そこには甘い歓声とアルコールの香りが賑やかに飛び交っている。



「いらっしゃいませぇ」
「あら、土方はんやわv ゴリラもおらへんやないのv」
「きゃあらっきーv土方さぁん指名してーv」



訂正しよう。
反吐が出るような甘ったるい猫なで声と、むせ返るような安酒の匂いが充満している。
都心・大江戸歌舞伎町。眠ることのない夜の街の、男と女の一夜の恋を銭に替える数多の店が立ち並ぶ。
ここはそのうちの一つである。


とりあえず、営業スマイルで寄ってくるキャバ嬢達を軽く流しつつ、店内をちらりと見渡す。
当然こんなところ好きで来ているわけではない。
上司のお使い、もとい使いっ走り。ぶっちゃけ、迷惑な話でストーカー代理だ。

(自分で店来れないからって俺が代わりに来て、何の意味があるんだか・・・・・・)

とはいえ下手に断ると、近藤さんの場合、仕事をサボってでも志村妙目当てに通いつめそうだ。



「土方さん、ご指名は」
「あー・・・・・・」



そうしてふと見た店内に、ちらりと視界に飛び込んできた女が一人。



「んん・・・???」



どこか激しい違和感を覚えて、数度瞬きを繰り返して、そのキャバ嬢を目で追った。
グラスとおしぼりの乗った盆を運んでいた途中のようだった。若いというよりは、幼い、とでも形容したほうがしっくりくるような、小柄で華奢な少女だ。
目と目が合うと、自然な営業スマイルで「いらっしゃいませ」と微笑み軽く会釈して、立ち止まることもなく歩いて通り過ぎていく。
初めて来る店ではないにしろ、こんな店の中に、顔見知りの女なんか、志村妙以外には全く心当たりはない。
見覚えなんか無いはずだ。
その、色白の小さな顔に、アクセサリーか何かの一部のような可愛らしい眼帯を付けている。ということ以外は。



(眼帯の女・・・・・・)



いや、ありえないありえない。



思い浮かぶ単純な連想を、自らあっさり振り払う。
いや、でも、眼帯をつけているような女なんか、そうそういるか・・・?



店員が、ぼーっと呆けている土方に向かって、「ご指名は?」としつこく聞いてくるが、ほとんど耳に入ってこない。
さっき垣間見た眼帯のキャバ嬢が気になって、さらに目で追って様子を見ていた。
会話は聞こえないが、酔った客から、何か冗談を話しかけられたらしく、少しはにかんだ様子で控えめに笑って対応している。


いや、ありえないありえない。
あれはありえない。本当ありえない。


俺の知ってる眼帯の女は、天地がひっくり返ろうともあんな気の利いた接客スマイルができるような女じゃない。



「あら土方さん、私に何かご用かしら」



志村妙がやってきた。この女も営業スマイルだけは達人だ。
普段なら適当にちょっと顔出して、近藤さんのストーカー癖について愚痴を言ったり言われたりで、適当に帰るんだが・・・・・・。



「おい、ちょっと、あそこにいる、アレ、誰」
「あらやだ、誰だなんて何言ってるの。見ればわかるじゃない。九ちゃんに決まってるでしょ」



いや、ありえないありえな(略)



「九ちゃんとは何回も会ってるでしょう、土方さん、九ちゃんが女の子の格好してると、そんなに不思議なの?」
「いや・・・格好だけじゃなくて・・・・なんつーかこう・・・・違うだろアレ」
「何が違うのよ」
「その・・・・・・・・・・・」



どう言い表すべきかわからずにいる土方を見て、お妙はさも可笑しそうにくすくす笑い声を立てた。



「わかってるわよ。びっくりしたでしょう? 九ちゃん、可愛いと思わない?」
「あいつは一体どうしたんだ。頭でも打ったのか。変なもんでも食ったのか。
 ・・・・・・『妙ちゃんに言われて、ときどきお店の手伝いに来てる』とは聞いたこたぁあるが・・・。あれは何事だ。
 さっき、目ぇあったとき営業スマイルしたぞアイツ。別人だろあれどう見ても」

「それがねぇ私もびっくりしたんだけど、九ちゃんったらね・・・・・・」



にこにこにこと、楽しそうに微笑みながら、お妙は土方にそっと耳打ちする。



「九ちゃんね、お酒で酔っちゃうと、性格が女の子に戻るみたいなのよ」
「はァ???」



なんだそりゃ。



「・・・・・・つーことは、あれは酔っ払ってああなってるってことなのか」
「そうなのよ。そのままでも九ちゃん、ああいう格好するだけで十分可愛いんだけどね、普段の九ちゃんだとずいぶん固いでしょう?
 でも、こないだちょとだけお酒飲ませてみたら、途端にあんな様子になっちゃったのよ?
 あんまりおしとやかになっちゃったものだから、可愛くて可愛くて。あ、いえ、普段の九ちゃんももちろん可愛いのだけど」
「なんだそりゃ・・・・・・・・・」
「せっかくだから土方さん、ちょっと九ちゃんと遊んでいってあげてくださいな」
「は? 何。この場合でのせっかくだからって何」
「私、今日は他にお客さん居て忙しいんですよ」



「・・・・・・土方さん、ご指名は」



すっかり空気と化していた店員が、なおも土方に訊いてきた。
室内に賑やかに飛び交うのは、甘い歓声と、浮つくようなアルコールの香り。
そして、その中で目で追うのは。



「・・・・・・さっき通った、眼帯つけた女で」



ご指名、決定。













「・・・・・・・・なぜ君がこんなところに来ている」



指名をもらって客のもとへとやってきた女は、笑顔のカケラもないような渋い顔をしていた。
長いツインテールをゆらゆらと揺らしながら、グラスに氷の塊を放り込み、黙々と水割りを用意している。



「なんだよ。ちゃんと正気じゃねーかよてめぇ・・・・・・」
「今さっき覚めた・・・・・・くそっ、もう少し酔っておくべきだった・・・客の顔なんかわからないくらいに・・・・・・」
「人の顔も見えねぇぐらいに酔ってんのかよてめぇは」
「そういうときもある」



火照ったような顔をして、恨みがましい目をじっと向けてくる。
さっき見かけた営業スマイルとは全く別人の、見慣れた釣り目がそこにある。
しかし、その対の側の左目には、デコパーツで華やかに飾られた眼帯が張り付いている。それが目に入ると、無愛想で小憎らしい釣り目も、無性に可愛く見えてしまう。



「大体、オマエ未成年だろ。いいのかこんなことしてて」
「君は一体僕をいくつだと思っている。これでも僕は妙ちゃんと同い年だぞ」



注がれたウイスキーの水割りが、コトンとテーブルの上に載る。



「とっとと飲んでとっとと帰れ」
「客に言うセリフかよそれ」



土方は、すぐにはグラスに触れようとせず、差し出された水割りと九兵衛とをしばらく交互に眺めていた。
安物のウイスキーであるのは口を付けるまでもなくわかっていることだが、それよりも見ていたものは、水割りを用意していた九兵衛の手つきだ。
注がれた液体は、綺麗な琥珀色をして透きとおっていて、適度な濃度をしている。
さほど難しい作業じゃないにしても、すでに九兵衛がある程度こういった接客に慣れているというのは明確だ。
マドラーを握っていた指は、こういう場所で働く女がほとんどそうであるように、爪の先まで綺麗に整えられている。
この手が普段は、木刀や真剣を振り回しているのだといっても誰も信じないに違いない。



「どうした。僕が用意した酒なんか飲めないとでも言うのか」
「お前先に飲めよ」
「・・・・・・・・・それは僕に何か期待しているのか?」
「まぁそういうことになるだろうな」
「・・・・・・・・・君の顔見ながら飲む酒なんか、ドンペリでも注がれない限り飲む気にならんな」
「馬鹿言え調子に乗るのもいい加減にしろ。ドンペリにマヨネーズ入れてやるぞ」
「どうせ水割りもマヨ漬けにするんだろうが」
「当たり前だろが」



言うよりも先に、透きとおった琥珀色の中には乳白色のにょろにょろとした物体がかき混ぜられていく。
混ぜたマヨネーズが分離して、氷の間に溜まって、溶けかかったフロートのようになっている。



「で・・・・・・何をそんな急に不機嫌になってやがる。さっきまで酔ったふりしてにこにこへらへら客に媚び売ってたくせに」
「フリじゃないもん・・・・・・・・・。少し酒が入ると、ふわっとして目の前がぼんやりするから、客の顔見なくてすむからちょうどいい・・・・・・」
「で、酔うと性格変わるって言われてたあれは何だ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



とうとう観念したかのように、九兵衛はしょぼんと首をうなだれた。
顔の横に結ったツインテールが、ウサギの耳のように垂れている。



「ほれ見ろ。馬鹿が」
「・・・・・・・・・・・・・・・妙ちゃんには言わないでくれないか。酔ってる間のことは僕は一切覚えてないことになっているので・・・・・・・・・・。
 こんなこと、わざとやってるなんて妙ちゃんに知られたら、恥ずかしくて死んでしまう」



九兵衛は真っ赤になって顔を覆った。
さすがに、好きな人の前では演技なんかできなかった。急繕いの可愛げなんか、すぐに見透かされてしまうから。



「だろうと思った。てめぇが酒ごときに呑まれるとは思えねえ。・・・・・・観念して水割り飲むか?」
「いらん。そんなマヨ臭いグラスに注いだ酒」
「何のつもりだ。酒に弱いふりなんかして、今度はまた一体何の遊びだ」
「いや・・・だってまさか僕が、こんなお店の手伝いなんかするとは思わなかったし・・・・・・。まぁもちろん、妙ちゃんの頼みと来れば、なんだって協力するがな」



カランカラン。グラスの中で揺らす氷が、澄んだ音を立てて歌う。
酒は注いでいないが、代わりにお冷を注いで、グラスを傾けながら、ぽつりぽつりと語りだす。



「だって・・・こんな格好なんか、僕には似合わないだろう?」
「いや、そ・・・・・・・」


そんなわけねぇだろ。
間髪入れず即答しそうになって、思わず土方は口をつぐんだ。
はっきりと言うには、あまりにも正直で気恥ずかしい。



「妙ちゃんのためだから仕方ない我慢する、そう言って引き受けたんだが・・・・・・・本当はちょっと楽しかったんだ」
「おいおいおい・・・・・・」
「こんなところだけど・・・・こんなお洋服を着ただけで、なんだか僕でも、本当に女の子になれるような気がして・・・・・・。でも・・・・・・・」
「何だよ」
「・・・・・・・・・・服を変えただけで、たちまち女の子になれるわけじゃないって、すぐに気づいたんだ。可愛い服を着るだけなら、案山子にだってできる。
 女の子って言うのは・・・・・・仕草や、話し方や、動き方が・・・・・・僕とは全然違うだろう・・・・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


九兵衛は真剣な瞳をして、土方の目を覗き込んできた。
急に、周囲の音が遠ざかったような気がした。
さっきまで、華やかなキャバ嬢達の甲高い笑い声が、賑やかに飛び交っていたはずだ。
鼻にかかったような声をして、上目遣いで甘えてみたり、あるいは、仕事に疲れた男がほっと安らぐような微笑みを浮かべてみたり。
心を奪われるほどに妖艶な眼差しを向けて、色で魅了させる女も、ここには何人もいる。


「僕は今まで男として生きてきたから・・・・、そういう、『女』の仕草というものが全くわからなかった。
 女って、どんな話し方をするのかなとか、人と会うときどんな行動をするのかな、とか、どういう風に微笑むのかな、とか・・・・。そういうのを見てみたかったんだ・・・・・・。
 ほら、ここだと・・・妙ちゃんのお店だと、すごく可愛い女の子が沢山いるだろう。
 僕も・・・・・・一度真似してみたかったんだ・・・・・・・。
 でも、急に普段の僕が、言葉遣いを変えたり、女の子の振る舞いをしたらおかしいだろう。そんなの、恥ずかしくてできない」


土方は九兵衛の話を聞きながら、今度は自分で水割りを作る。
新しい綺麗なグラスに、氷をいくつか放り込む。少し濃い目に注ぐ、琥珀色。


「なるほど。それで、酒に酔ったことにしてごまかしながら、女の振る舞いに慣れようとしてたわけか。ばっかじゃねぇの」
「馬鹿かなぁ・・・・・・・そうだな、君から見れば馬鹿だろうな。まさか君が来るとは思ってなかったよ・・・・・・・・全く予想外だ・・・・・・・」


九兵衛は涙目になって顔を火照らせながら、両手で抱えたグラスを傾ける。もう溶けかけた氷しか入ってない。
それを横目で見ながら、土方も水割りを口に含む。やっぱり、慣れた奴に作ってもらわないと、どうも喉越しが悪い。


「もういい、わかったから・・・。今日はおごってやるから、酔ったことにしとけよ、馬鹿・・・・・・」


泣き出しそうなくらいに落ち込んでいる九兵衛へと、ひそやかな声でささやいて・・・・・・。
少しだけ口に含んだ酒の味が、そのまま九兵衛の唇へと流れ込んできた。

きょとんと目を見開いたまま、九兵衛の時間は数秒間停止する。
あまり他の客の目にはつかないような、角のほうの席に案内されたのは、妙の善意かもしれない。あるいは悪意かもしれない。

ウイスキーのほろ苦い味を舌先で拭いながら、九兵衛はしばし呆然とする。


「土方・・・・・・酔ってる?」
「水割り一杯半くらいじゃ酔わねぇよ」
「マヨの味がする・・・・・・」
「うるせぇ。さあどうする?酒、飲んじまったな」


唇を押さえてうつむきながら、頬が熱いのをこらえて戸惑っている。
大人の遊びというのはこうでなくちゃいけない。苦いくらいでちょうどいい。


「下手でも笑わねぇよ」
「・・・・・・僕の指名は、高くつくよ?ふふふ」


やっと覚悟を決めたらしい。気恥ずかしさをこらえた赤い顔で、九兵衛は微笑んだ。


「妙ちゃーん、ドンペリ入りまーーす」
「ちょ、マジでか!!?」







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終わり。


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峰かざえ

  • Author:峰かざえ
  • WJ漫画のノーマルCPが大好きな人のブログ。
    現在、銀魂・BLEACH・バクマン・べるぜバブ・トリコ。
    他にVOCALOIDとか大好きです。

 


 


 


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